公開: 2024年4月5日
更新: 2024年4月5日
特殊出生率とは、ある国の一人の女性が生涯に産む子供の数の平均値を言います。この値が2を下回ることは、その国の人口が少しずつ減少してゆくことを意味するので、通常、特殊出生率が2を下回ると、少子高齢化が始まるとされています。
かつて、日本社会の特殊出生率は、2を超えていましたが、1980年代になってから、その値は減少し続け、現在は、1.3前後で、世界有数の少子高齢化が進む国になっています。その値が1を下回る韓国の現状はもっと厳しく、近い将来に少子高齢化に直面すると考えられています。
21世紀に入って、急速に経済発展を遂げた中国も、2010年以降、特殊出生率が低下し、現在は、1前後にまで落ち込んでいます。このことから、中国の経済発展も、峠を越えたと考えられています。唯一、アジアのインドが人口増加を維持していて、2023年に、人口では中国を抜いて世界一となり、近い将来、GDPでも日本を抜き、経済発展を続けると予想されています。